「ヴィーの血の匂いは……ダメだな」
「俺がいてほしいときは言ってくれ。理由は聞かない」
「――言っただろ、俺を頼れって」
「僕がほしいのは――君だけなんだ」
「俺が必ず守る。もう、お前を離したくない」
「……私は、あなたに殺された前世の記憶があります」
「仕掛けたのはそっちのくせに……逃げるなよ」
「我を前に命乞いもせぬか。気に入った……食うてやろう」
「この先なにがあっても俺は必ずキミの元に辿り着くから」
「誰よりも幸せになろう、幸せになる権利があるんだ」