「散々煽ったんだから……責任、取って?」
あらすじ
「散々煽ったんだから……責任、取って?」
旅行会社のデスクで働く彩月は、幼いころから、妹にすべてを奪われてきた。アクセサリー、文房具、家族の愛情――そして、信じていた婚約者まで。妹を選んだはずの彼は、絶望の日々のなかでも、結婚費用を払えと理不尽な要求を突きつける。どん底に突き落とされた彩月を救ったのは、将来を嘱望されるエリート御曹司・鷹野弘陽だった。感謝を伝えたい一心で提案した温泉旅行。それは、キャンセルできずにいた“婚前旅行”でもあって……。そして迎えた夜。お酒の勢いで差し出した、拙くて無防備な「お礼」が、弘陽の完璧な理性を静かに、確実に壊していく。「酔ってないです。これは……お礼、ですから」「……俺も、もう限界なんで」
作品情報
作:雪宮凛
絵:カトーナオ
配信ストア様一覧
2/6(金)各ストア様にて順次配信開始!(一部ストア様にて予約受付中!)





















本文お試し読み
プロローグ お酒と快感に酔わされて
――ドチュンッ!
「ひぅっ! ぁっ、あっ、ひゃぁ!」
強い衝撃を感じた後も止まない抽送《ちゅうそう》が、酔いが回ってふわふわしていた彩月《さつき》の意識をかき乱していく。
――パチュン、パチュン。
「あぁ! ふぁ、ンッ……ひろ、あき……しゃっ、ダメ、だめぇ!」
下っ腹のナカ――敏感になりつつある膣壁を擦り上げられるたび、嫌でも〝彼の存在〟を意識してしまう。
布団の上に寝そべりこちらを見上げる男の男根が、蜜壺のさらに奥を何度も突き上げるせいだ。
その度に二人の肌はぶつかり、繋がった部分から淫靡な音が響き渡る。
満ち引きをくり返す波のように身体の奥からせり上がる圧迫感と衝撃に絶え間なく襲われ、彼女はただ声を上げるしか出来ない。
不意に、生理的に零れ落ちる涙で膜が生じ、若干ぼやけた視界に頬を上気させ自分を見上げる同僚――鷹野弘陽《たかのひろあき》の姿が映り込んだ。
灯かりが落とされた室内では、布団の側に置いてある間接照明だけが唯一の光源になっていた。
淡いオレンジ色によって照らし出されるのは、頬を上気させて自分を見上げる彼の顔と、はだけて皺の寄った浴衣の上に放り出された程よく筋肉のついた男らしい裸体だ。
(どうして、鷹野さんが下に?)
彼の姿を認識こそしたものの、まだ意識と思考がフワフワと不明瞭なせいか、〝自分が鷹野を押し倒している〟理由まではたどり着けない。
「ぁっ、あ、あ、あぁっ」
などと、彩月が一人であれこれ悩む間も、ドチュドチュとナカを突き上げられ、強制的に与えられる快感と衝撃にことごとく思考を邪魔されるから厄介だ。
「っ、ここ、気持ちイイ? それとも、こっちか」
下で何かボソボソ呟かれた言葉を認識するより先に、一際敏感な部分を擦り上げられる。
「ひゃあああっ!」
肉杭が自分のナカを突き上げる衝撃と粘膜同士が擦れ生まれた一際強い快感に我慢出来ず果てていく。
室内に嬌声を響かせビクビクと身体が震えたかと思えば、条件反射で背中がのけ反ってしまう。
豊満な胸を突き出す体勢になった彼女の身体を支えるのは、己の下にいる男の程よく筋肉がついた胸板になんとか乗せられている色白く細い両腕だけだ。
しかし、プルプル震えてばかりなそこから力が抜けていくと、上半身を支えきれなくなった彩月はまるで引き寄せられるように鷹野の胸元へ倒れ込んだ。
「っ! 彩月、さん、大丈夫?」
達した瞬間、彩月の意識を無視するように、女性としての本能なのか彼女の蜜壺はナカを塞ぐ肉欲を締めつけていく。
不意を突く刺激に思わず眉をひそめる鷹野だが、彼の視線と意識は自分の胸元へ倒れ込んできた女性を気遣ってばかり。
だが、言葉とは裏腹に彼の腰つきはいまだいやらしく動き続け、パチュパチュと音を響かせながら彩月の蜜口から溢れる愛蜜を量産している。
「んぁっ! あぁっ、は、ンンッ」
一方の彩月は、自分へかけられた言葉を薄っすら認識したものの、態勢が変わったせいで〝これまでと違う角度から感じる律動〟が生み出す快感に喘ぐことしか出来ない。
(気持ち、ぃ……でも、これは……だめ)
一度目の強すぎる衝撃は、飲酒をしたせいで酔っ払い不鮮明だった意識を少しばかり晴らしてくれた。
そして今、二度目の衝撃と絶頂が、〝自分たちがどういう状況なのか〟を教えてくれる。
二人は今、とある地方にある温泉旅館に宿泊している。
〝元婚約者の代役〟として同行してくれたのは、少し前から一緒に仕事をするようになった鷹野だ。
――鷹野さんには、いっぱい迷惑かけてるし……何かお礼をしたい。
なんて考えが、お酒を飲みながら脳裏に浮かび、酔った勢いに任せ〝自分から迫った〟ことをぼんやりと思い出していく。
同時に、彼と同様自分が一糸まとわぬ姿になっていることや、己のナカにある男茎を嫌でも意識させられ、彩月の中に大きな不安が芽生えた。
(これ……抜かなきゃっ)
さっきより幾分はっきりしているものの、酔いが抜けきっていない彼女の意識は、未だふわふわとしたままだ。
そんな状況でも、気づかないうちに挿入を許してしまった鷹野から離れなければいけない。
――このままだと、色々とマズいことになる!
漠然とした不安に襲われるまま、彩月はいまだ力が戻っていない両腕に精一杯力を込め男根を引き抜こうと腰を持ち上げる。
「っ!」
すると、わずか数センチながら身体を持ち上がったことが急に嬉しくなった。
けれど、喜びは束の間でしかない。
「ひゃあああっ!」
骨盤を大きな手でガシっと掴まれたことに驚くや否や、膣壁のさらに奥を突き上げる勢いでストロークした男根が一気に押し込まれる。
ドチュっと鈍い音を立てて肌と肌がぶつかるのとほぼ同時に、体内を瞬く間に駆け巡る強烈な快感が再度彩月を喘がせ絶頂へ導く。
その後、強すぎる快感にしばらく身体を震わせていた彼女は、今度こそ力尽きたように若干ぐったりしながら鷹野の胸板の上へ倒れこんだ。
(――つづきのお試し読みは各ストア様をご覧ください!)






