「……泣かないで、リリーシャ。きっと大丈夫」
「俺と、結婚してくれない?」
「望んでくれるなら、俺はどこまででも風花を甘やかすのに」
「セラフィア、×××××=あいしてる=」
「悪役令嬢なのに、愛されるなんて聞いてません!?」
「いますぐ、僕の全部が君のものだって実感したいんだ」
「……愛してる。もう絶対に離れるなんて言わないで」
「──命を懸けて守りたいと思ったのは、彩が初めてだ」
「……だけどアナベル、俺は会いたかった」
「――あなたを、私のものにするために」