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あざとさ全開の年下幼馴染は、危険すぎる絶倫社長に成長していました

「あ~あ。もう逃げられないよ」

あらすじ

「あ~あ。もう逃げられないよ」

ド田舎育ちでセカンドバージン記録更新中の絵麻は、疎遠だった可愛い年下幼なじみの幸路と再会する。彼は大手企業の社長に出世したが、その本質は守ってあげたくなる無垢な子どものままだ。夜景が見たい、悪霊が憑いた、一緒にお鍋したいと甘える幸路に、絵麻は「仕方ないな~、手のかかる可愛い幼なじみは私が助けてあげなきゃね」と心を躍らせる。だが、年下の頼りない彼は、二人きりになると絶倫モンスターに豹変!!??自称『頼れるお姉さん』のチョロインと、猫かぶりの捕食者の攻防戦が始まる。「ほんと、絵麻ってちょろいよなぁ? 何度やってんの? このやり取り」……この男、危険です!

作品情報

作:清水苺
絵:紺子ゆきめ
デザイン:RIRI Design Works

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11/1(金)各ストア様にて順次配信開始!(一部ストア様にて予約受付中!)

本文お試し読み

プロローグ 捕食者の笑み

 私には、とんでもなく可愛い年下の幼なじみがいる。
 名前は柿崎《かきざき》幸路《ゆきじ》。
 初めて彼と出会ったのは、私がまだ小学六年生の頃のこと。
 四歳年下の小学二年生だった幸路は、いつもぎゃんぎゃん泣いて喚いて、口を開けば我儘ばかり。でも、そんな彼をあやす時間はとても楽しいものだった。
 笑顔がとにかく愛らしくて、機嫌が良いとスリスリ頬を寄せて、「絵麻《えま》ぁ~?」と名前を呼んでくれる彼のことが、ハッキリ言って大好きだった。
 そんな彼とは、私が高校二年生の時まで付き合いがあったのだが、訳あってもう十年以上も疎遠。
 連絡先もよく分からず、年賀状も届かない今となっては、会うことも不可能……と思っていたのに、何故か最近になって向こうから連絡がきた。
 今でも疑問なのだが、幸路はどうやって私の連絡先を手に入れたのだろう?
 ……なんて、気にしても無意味か。深くは考えないでおこう。
 久しぶりに会った幸路は、二十六歳とは思えぬほどの童顔、且つイケメン。
 子どもの時からとびきり可愛かった幸路は、大人になってもその愛くるしさで世の女性を狂わせているようだった。
 でも、私と二人きりの時の幸路は、たまに私の知らない顔をする────。
「あ、幸路。迎えに来たよ?」
 ここは、幸路の自宅。『寒すぎて外に出られないから、家まで迎えに来て?』と、なんとも可愛いメッセージを送ってきたから、私は近くのコンビニで購入した温かいペットボトルを手土産に彼を迎えに来たのだ。
「ありがと。中入って?」
「うん。お邪魔しま~す」
 私は玄関で靴を脱いで、先に廊下を進んでリビングに向かう。
 すると、ガチャリ。
 彼は扉の前に立ったまま、後ろ手で鍵を閉める。
「あ~あ。もう逃げられないよ。絵麻」
 いつも可愛い猫撫で声の幸路にしては、随分と野太い、低い声だった。
 私が後ろを振り返ると、彼はゆっくりと口角を持ち上げる。
「ほんと、絵麻ってちょろいよなぁ? 何度やってんの? このやり取り」
 幸路がスタスタとこちらまでやって来たと思ったら、勢いよく私の右腕を掴む。
「んぁっ。ちょっと、幸路!」
 彼は寝室の扉を無造作に開くと、私を強引にベッドの上に押し倒してその上に跨った。
 コンビニで貰った袋からペットボトルが落ちて、床にコロコロと転がる。しかし、幸路はそれを気にも留めず、私の唇をおもむろに貪った。
「っ……!」
 湿った彼の吐息が頬にかかる。柔らかな唇は溶けるように彼と重なり合い、躊躇なく挿入された舌は私の唾液を絡めとるように動いた。
 ちゅっ、ぱっと、淫らな音が寝室に響く。幸路は下半身を私の下腹部に押し付けるように動いて、私の両手首を掴んで離さない。
 下腹部に当たる硬いものの正体を、私はもう理解している。それは私の身体に擦り付けられるたびに肥大化し、私の唇を食らうたびに熱を増す。
 彼の舌先が私の上顎をなぞって、歯の裏側を舐めた。唾液が溢れて口角から垂れる。
 それでも幸路は、私の身体を求めるのを一向に止めない。
「ゆ、きじ……!」
 唇が離れて、幸路は上半身を起こすと、当然のようにズボンのベルトに手をかける。

 ────あれ? どうして、こんなことになったんだっけ?

 幸路は私の可愛い年下幼なじみで、私は四歳年上の頼れるお姉さん。
 本来なら私は彼を守ってあげる立場で、幸路は無垢な笑顔で私の庇護欲を掻き立ててくれる……そんな関係性だったはずでは?
 いつから、『食う』『食われる』の関係になったんだっけ?
 そして私、いつから食べられることに慣れてしまったの?
「今からその穴、たっくさん愛してあげるからな?」

(――つづきのお試し読みは各ストア様をご覧ください!)

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