「言っただろ、いくらでもしてやるって。今夜は離さないから」
「ナナオ……俺を欲しがってくれ。お願いだ」
「貴方に男として見られていないのは、面白くないですね」
「このまま何の隔たりもなく、ナカに入りたい……」
「きみの……未来の夫はもう決まっているのだろうか」
「僕はもっと見たい……白くて、とても甘そうだ」
「あそこの信号までに決めろ。まっすぐ行けば駅。右に曲がったらホテル」
「痛みも辛さも……悲しみも。すべてを耐え抜いた貴女が、俺は愛おしい」
「とにかく、独り占めしたい。それだけだ」
「このまま、しよう? そろそろ、作ろう……俺たちの赤ちゃん」