「私が『現物』です。よろしくお願い致しますお嬢さま」
「君が抱き枕になってくれたら、会議も仕事も頑張れるんだけどなぁ」
「い、いやだ……ッ。何で俺が、こんな情けない姿……ッ!」
「この先も知りたい? 僕は本気の恋をしないけど」
「俺はきみが羨ましい。あの子の成長を見守っていられたんだから」
「そうだ。君は優しくしないと壊れてしまうんだ」
「弟を助けたくば、わたしの妻になれ」
「泣くな。君は私を殺すために来たのだろう?」
「あなたは一生、私の用意した鳥かごの中で――」
「秋希……、ずっと俺のものでいて」